J.J. BARNES & STEVE MANCHA / Rare Stamps
LP (Volt VOS-6001)
Producer: Don Davis
デトロイト屈指の好シンガーを2人カップリングした68~69年のアルバムである。
もともとはデトロイトのマイナー・レーベル、グルーヴ・シティ、グルーヴズヴィルに吹込まれた作品群なのだが、共に当時スタックスと深い繋がりのあったドン・デイヴィスのレーベルであることから、アルバム化に至ったものである。
内容は非常に充実しており、60年代デトロイト・ソウルの名盤と呼ぶにふさわしいアルバムだ。
とにかくスティーヴの7曲A(4)、B(1)~(6)が素晴らしい。
独特の切ない歌いぶりには、胸が締め付けられてたまらない。
特にA(4)、B(5)あたりの歌の魅力の深さは凄い。
デトロイト・ナンバー1の呼び声は、ハッタリでも何でもない。
モータウンの影響はあるものの、どことなく陰りのあるノーザン・サウンドも味わい深い。
スティーヴはこの後、100プルーフに参加しているが、そちらのアルバムも必聴。
一方のJ.J.ももちろん良く、マーヴィン・ゲイ直系の溌剌とした歌いぶりには、好感が持てる。
J.J.は他にコンテンポとパーセプションにアルバムがある。
転載:U.S. Black Disk Guide©石黒恵
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