DYKE & THE BLAZERS / The Funky Broadway
LP (Original Sound LPS-8876)
Producer: Arthur Barret, Austin Coleman
ニューヨーク出身のベーシスト、アーレスター ”ダイク” クリスチャンの率いるバンドで、「ファンキー・ブロードウェイ」のヒット曲が有名。
60年代中頃にはオージェイズのバック・バンドだったが、66年からはオリジナル・サウンドに在籍し、泥臭いファンキー・ソウルで活躍している。
また彼らは、最も早くJ.B.のファンキー・ソウルに対応したバンドの1つでもあり、早くも67年には先の曲をヒットさせ、”ブロードウェイ” ブームの火付け役となっている。
このアルバムはその曲をフィーチャーした彼らのデビュー・アルバムで、ここでは独特の臭みのあるファンキー・ソウルを満喫できる。
10分に及ぶB(1)がやや冗長な感じがするものの、他はA(1)(5)、B(2)(3)と、どれもなかなかカッコいい。
結構実力のあるバンドで、単なるローカル・バンドではないことは、このアルバムが証明している。
A(3)(4)(6)を聴いていると、ブルース・サークルから出てきたグループなのかとも思われる。
同レーベルでの2枚めの”Dyke’s Greatest Hits” (同 8877)も推薦できる。
転載:U.S. Black Disk Guide©石黒恵
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