amazon music unlimitedでU.S. Black Disk Guide音源を探す旅 No.128

音楽

FREDDIE SCOTT / Are You Lonely For Me?

LP (Shout SH-501)

Producer: Bert Berns

【A】 (1) Are You Lonely For Me (2) Let It Be Me (3) Open Up The Door To Your Heart (4) Where Were You (5) Spanish Harlem (6) Shake A Hand 【B】 (1) He Will Break Your Heart (2) Who Could Ever Love You (3) Cry To Me (4) For Your Love (5) The Love Of My Woman (6) Bring It On Home To Me

「悲しき終列車」。

67年にR&Bチャートの1位までに上ったこのタイトル曲につけられた邦題がこれである。

いかにも”らしく”ていいじゃないですか。

ちょうど日本に”メンフィス・サウンド”が紹介され始めた頃に、その一環として出された1枚だが、確かにその響きや歌い方にはメンフィス・ソウルに共通する手ざわりがあった。

正確にいうと、これはメンフィスとは何の関係もなく、バート・バーンズが早くから目指していたいわゆる”ニューヨーク・ディープ”の一連の作品のひとつなのだが、この時代のモータウンと対極にあった動きを象徴する1曲となった。

曲も音もA(3)(6),B(3)(6)のようにディープ寄りに展開する。

かといって、これをディープの名盤だよといって手離しにほめる気にはならない。

A(4)、B(2)などベン・E.キング、もっといってトミー・ハントあたりと共通するところがあるし、バラディアーとしての体質が抜け切らないからだ。

それは、コロンビア、63年のヒット「ヘイ・ガール」を含むコルピックス、プローブなどのLPを聞いてみれば一目瞭然である。

転載:U.S. Black Disk Guide©鈴木啓志

コメント

タイトルとURLをコピーしました