amazon music unlimitedでU.S. Black Disk Guide音源を探す旅 No.132

音楽

LINDA JONES / Hypnotized

LP (Loma LS-5907)

Producer: George Kerr

【A】 (1) Hypnotized (2) I Can’t Stop Lovin’ My Baby (3) Give My Love A Try (4) You Can’t Take It (5) What’ve I Done (To Make You Mad) (6) I Can’t Stand It 【B】 (1) The Things I’ve Been Through (Loving You) (2) If Only (We Had Met Sooner) (3) Make Me Surrender (Baby, Baby Please) (4) A Last Minute Miracle (5) Seeing Is Believing

さらに円熟味を増したというなら、当然70年代のターボ時代だろう。

原盤の”Your Precious Love” (Turbo 7007) などから編集された日本盤(Pヴァイン PLP-6526) もあることだし。

しかし、他人の曲の解釈に非凡なところを見せたその時代より、オリジナルを含む60年代こそをまずベーシックなものとして聞いていたい。

A(1)は先にも後にも彼女の一番のヒット曲、そう代名詞のような曲だ。

この頃から、しつこいような歌い方は彼女の持味だった。

確かに、ゴスペルから来たということを思わせるディープな部分はあるのだが、ジョージ・カーがやってるせいか、当時のニューヨーク・ディープなどとはどこか違う。

スウィートな道を切り開いていくべく開拓者のような趣きがあるのだ。

A(3)(5)、B(1)(5)など67年頃のバラードにそれなりの良さを見る。

リンダはニュー・ジャージー出身で、ジョージに可愛がられた女性だが、72年に死亡している関係で、作品自体はそう多くない。

稀有のシンガーとは思わないけど、捨て難い味のあるシンガーであることは確かだった。

転載:U.S. Black Disk Guide©鈴木啓志

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