no.214
GENERAL CROOK / General Crook
ファンに人気高いウィリー・クレイトンがコンプリートで「テル・ミー」という7インチをリリースした時ライター・クレジットにジェネラル・クルックの名前。
アレッ!そうだ彼のワンドのアルバムのオープニングの曲だと思わず10年ぶり位にこのアルバムを引っぱりだいてきたことがあった。
現在では自分のレーベル、クルック・ロードから新作12インチをリリースしたりとシンガーとしての彼も活発なようだが、60年代末からのキャピトル、ダウン・トゥ・アース盤といった7インチ、そして74年の本アルバム、70年代の2,3の7インチ以後はプロデューサー(シル・ジョンソンを見よ)やライターとしての活動の方が多かった。
しかしシンガーとしての彼の実力は相当なもので、このアルバムでもA(1)(4)やB(2)といった曲での表情豊かなバラード表現はまさに圧巻。
ウィリー・クレイトンのイメージと二重写しになる素晴らしさだ。
いかにもシカゴといったミディアムのB(3)もとても良い。
ファンク系がやや弱いという欠点を完全に超越する”隠れた好盤”である。
上記のLPをベースに日本盤CD(PCD2713)も出されている。
転載:U.S. Black Disk Guide©高沢仁
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