REN WOODS / Azz Izz
70年代末にEW&Fのカリンバ・プロダクションが話題になった時、登場してきた1人。
その中ではエモーションズとデニース・ウィリアムスが断然人気を博したが、その非力な歌いっぷりはぼくの興味を引かず、むしろこのレン・ウッズの方が気に入ったくらいだった。
LPは79年の”Out Of The Woods” (ARC 36123) というもので、正確にいうとアル・マッケイが1人で昔の仲間を集めてプロデュースしたのだが、ディスコの匂いは残るものの、なかなか勢いのあるLPだった。
その彼女が82年の本作で成長したところを見せてくれる。
声が細く、音程が不安定な癖は治っていないのだが、A(2)(4)、B(2)(4)あたりではチャカ・カーンのいい時くらいの溌剌とした雰囲気はある。
それより注目したいのがスロー。
特に驚くのがB(3)。
男性シンガーとのデュエット(一体誰?)でムード満点。
男がすごいこともあるけど、レンも負けていない。
レンはミュージカル上がりというけど、同じ道をたどったフィリス・ハイマンやステファニー・ミルズたちよりはいいシンガーだと思うのだが。
転載:U.S. Black Disk Guide©鈴木啓志
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