LP (Salsoul SA-8550)
Producer: Edwin Birdsong
フュージョン畑のミュージシャンが、毅然たる態度でファンク・サウンドに取り組んだ時に生み出す緊張感漲るグルーヴには恐るべきものがある。
L.A.コミュニティ・クワイヤのメンバーを経て、ロイ・エヤーズの下で腕を磨いたキーボード奏者、エドウィン・バードソングも、このアルバムで傍若無人のファンク・マスター振りを披露してくれている。
これ以前にも、ポリドールやフィラデルフィア・インターでソロ・リーダー作をリリースしているが、どれも未完の印象が強く、このサルソウル盤の衝撃度には遠く及ばない。
マーカス・ミラー(b)、チャック・アンソニー(g)等、NYの一流ミュージシャンを従えて展開されるファンク・チューンはどれも超重量級で、そのドス黒さたるや唖然。
野放図なズ太いシンセ・ベースとシャープなホーン・セクションとの絡みがドロドロのB(1)、極彩色のヴォーカルがベース・ラインの作った轍で乱舞するかのようなA(1)、テンポを上げてクールにキメたB(2)、演奏主体ながら渋い仕上げのB(3)と興奮の連続。
卑猥なヴォーカル・テイストも効果絶大だ。
転載:U.S. Black Disk Guide©細田日出男
say-G’z 補足
確かにガイドに記載されているように、このアルバムが一番良い。
82年に12inch”She’s Wrapped Too Tight (She’s A Button Buster)”を出す。
上記アルバムの流れを汲む曲だが、冗長感がある。
その後、Singh Recordsで12inchを何枚か出すけど、パッとしない曲ばかり。。。
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