amazon music unlimitedでU.S. Black Disk Guide音源を探す旅 No.310

音楽

ANACOSTIA / Anacostia

LP (Tabu JZ-35570)

Producer: Charles Kipps

[A] (1) Ain’t Nothing To It (2) Take It Or Leave It (3) Baby Don’t Ever Leave Me (4) Anything For You (5) Another City Morning [B] (1) You’ve Got Love On Your Side (2) Your Unchanging Love (3) I Don’t Need (4) Someone Else’s Eyes (5) All For You

ヴァン・マッコイが手掛けたグループとして有名なプレジデンツを前身とするグループのセカンド・アルバムである。

本作においてもヴァン・マッコイの腹心達が隅ずみまで丹念に気を配り、独自の世界を作り上げている。

その中でも傑作と呼べるのが、A(3)、B(3)(5)の3曲のスローである。

どの曲も恐ろしいほどにドラマティックで、A(3)はバリトン・リードが切々と歌い上げ、余りの切なさに胸が張り裂けそうになる優れ物。

ファルセット・リードがチャーミングに歌ったB(3)は、途中でバリトンがフォローにはいるテンダー・バラード。

そして最後のB(5)はファルセット・リードとコーラスが、バックと共に盛り上がるウルトラ・ドラマティック・スロー。

また地味ではあるが、いかにもヴァン・マッコイらしいそよ風のごときスロー、A(5)も素晴らしい。

ミディアムもバリトンが頑張るA(1)、明るくて軽快なA(4)、B(2)(4)が良い出来。

これではスウィート・ファンはたまらないだろう。

ファースト(MCA 2269)もスローの出来がやや落ちるものの、ヴァン・マッコイが好きな人にはマストでしょう。

転載:U.S. Black Disk Guide©伊藤嘉高


say-G’z 補足

ファーストアルバムも配信されています。

アルバム未収録シングル盤は以下

“On And Off” 1972年

“I Just Wander / Thick And Thin” 1973年

“Too Busy Thinking About My Baby / You’d Better Know What You’re Doin'” 1974年

“All I Need / One Less Morning” 1975年

“Love Is Never Wrong / Wild Funky Weekend” 1984年

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