THE SYSTEM / The Pleasure Seekers
LP (Mirage 7-90281-1)
Producer: David Frank, Mic Murphy
82年のデビュー作から通算して5枚のリーダー・アルバムをリリースしている他、プロデューサーとしても数々の実績を残している彼等の3作目。
前作ではカシーフのサウンドを意識したフシが見受けられたが、今作では余りにもセンセーショナルだったセカンド・シングル”You Are In My System”のパターンが戻り、圧倒的なパワーで迫る。
サウンド・コンセプトを司るデヴィッド・フランクとヴォーカルを担うミック・マーフィーとのコンビネーションも実にたくましく、今までにない整合感を与えてくれる。
シングルになったのはA(1)、B(1)、B(4)の3曲。
弾力のあるビートにデヴィッドのシンセが執拗に絡みつくA(1)、破天荒な作りながら、印象的なサビがミックの為に用意されているB(4)はまさしくシステムの世界。
そしてB(1)。
ソウルフル・ミディアムとでも言おうか、彼等の懐の深さを思い知らされる1曲。
ミックのひたむきな歌唱が胸を打つ。
スローに新境地を求めた87年の”Don’t Disturb This Groove” (Atlantic 81691)も必聴。
転載:U.S. Black Disk Guide©細田日出男
say-G’z 補足
アルバムリスト
- “Sweat” 1983年
- “X-Periment” 1984年
- “The Pleasure Seekers” 1985年
- “Don’t Disturb This Groove” 1987年
- “Rhythm And Romance” 1989年
- “ESP” 2000年
- “Unreleased Unleashed” 2009年
- “System Overload” 2013年
ミック・マーフィーは1991年に”Touch”というソロ・アルバムも出している。
あと、2009年にはグランドマスター・メリー・メルと組んだシングル「Electro Soul Satisfaction」も発表。
コメント