amazon music unlimitedでU.S. Black Disk Guide音源を探す旅 No.38

音楽

RUBY ANDREWS / Black Ruby

LP (Zondiac ZS-1002)

Producer: Fred Bridges, RichardKnight, Robert Eaton

[A] (1) (I Want To Be) Whatever It Takes To Please You (2) Overdose Of Love (3) The Love I Need (4) Didn’t I Fool You? (5) You Made A Believer Out Of Me [B] (1) Good ‘N Plenty (2) You Ole Boo Boo You (3) Just Lovin’ You (4) My Love Is Comin’ Down (5) Hound Dog

ルビー・アンドリュースといえば、何といっても67年のヒット曲「カサノヴァ」が有名である。

こうしたモータウン・タイプの曲も悪くはないのだが、その曲を含むデビューLP”Everybody Saw You” (同 1001)はどうも物足りないようにぼくは感じてきた。

だが、この2作目は違う。

年代的にはいくらか新しく、71~72年のものが中心になっているせいか、力強さが増し、彼女の良さがくっきりと浮かび上がってきた。

パート1と2から成るA(1)などはファンキー・ブルース的な香りさえあるほどだ。

特にB面にファンキーな味わいが強い。

でも、何といっても最高なのは、68年のヒット曲A(3)。

バックをつけるのは恐らくブラザーズ・オブ・ソウルというグループで、これとのからみが何ともいえない。

69年のヒット曲A(5)のノーザン的な味わいも捨て難い。

ルビーはそもそもシカゴをベースとするシンガーで、65年にケルマックからルビー・スタックハウスの名でデビューしているが、良くなるのはこの時代。

77年の”Genuine Ruby” (ABC 1002)もまぁいいLPだった。

転載:U.S. Black Disk Guide©鈴木啓志

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