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音楽

no.329

SKIP MAHOANEY AND THE CASUALS / Land Of Love

スキップ・マホニーは強烈なハイトーンのファルセットとダミ声のバリトン・ヴォイスを使い分ける、中々個性的なシンガーだ。

これは、リード・シンガー、スキップ・マホニーがファルセットに徹した、彼らのセカンド。

スウィート・ファンにはとても人気のあるアルバムだが、そうでない人には殆ど見向きもされないアルバムでもある。

その理由はA(1)のスローを聞いてもらえば分かる。

この甘さは只者ではない。

同タイプのA(3)、バリトンが後半で絡むB(1)、そしてバリトンが一人で歌ったB(3)も極甘で良い。

1枚目(DC Inter. 3001)では、スキップ・マホニーのもう一つの顔であるバリトン・ヴォイスが聞ける。

こちらもスウィート・ファンにはマスト・アイテムと言っておこう。

またスキップ・マホニーの個人名義で、80年に”Janice” (Salsoul 32812) がある。

鈴木さんに鼻で笑われてしまったが、僕なんぞはこれが彼の歌った曲の中ではベストと思っているほどだ。

フィリー・ダンサー・タイプの大迫力バリトン・ミディアムだ。

最近12インチを出して、元気なところを見せてくれたばかり。

転載:U.S. Black Disk Guide©伊藤嘉高

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