amazon music unlimitedでU.S. Black Disk Guide音源を探す旅 No.424

音楽

SWITCH / Switch

[A] (1) I Wanna Be With You (2) There’ll Never Be (3) I Wanna Be Closer (4) We Like To Party Come On  [B] (1) Fever (2)You Pulled A Switch (3) It’s So Real (4) Somebody’s Wacthin’ You

トータル・エクスペリエンス時代に、今をときめくアダラ・ゼイン・ジャイルズがメンバーに加わっていたということで話題を呼んだグループだが、彼等の本領が発揮されていたのは5枚のアルバムを残したモータウン(ゴーディ)在籍時だ。

スウィッチの魅力は、何と言ってもボビー・デバージとフィリップ・イングラムのデュアル・ヴォーカルによる小気味良さ、これに尽きる。

5枚のアルバムは何れも一定の品質を携えているが、内容的に最も均整のとれているのはこのデビュー作。

まずソウル・チャートの6位まで上昇した情緒たっぷりのスロー・バラードA(2)が素晴らしい。

デリケートなファルセット・リードはボビー。

マイケル&ブレンダ・サットン作のB(3)になると今度はフィリップの一人舞台だ。

そして綿密なバック・コーラスを従えて、2人がスリリングな掛け合いを演じるのがA(1)(3)。

この味わいこそが彼等の真骨頂である。

ファンク・ナンバーも快調で、A(4)、B(4)では、粘り強い、うねるグルーヴを披露。

オハイオ出身の彼等のこと、これ位の振舞いはできて当然か。

転載:U.S. Black Disk Guide©細田日出男

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