PAULETTE REEVES / Secret Lover
LP (Blue Candle 55055)
Producer: Clarence Reid, Clay Cropper
遅れてきたミリー・ジャクソンというところか。
いや、マイアミ出身だから、ベティ・ライトと言い換えるべきか。
76年にこのデビューLPを出した時点で、22歳という若さだったにもかかわらず、不倫を歌い、愛の様々な形を歌い込もうとするポーレットに、彼女らのようなシンガーを重ね合わせない人はいないだろう。
もっとも、まだまだ音程は不安定で説得力には欠けるが、新しいシンガーの誕生を告げる好LPにはなった。
ヒットしたのはメイプル・ジョンのカヴァーA(2)だが、この曲はやや重荷だったようで、同じカヴァーだったら、ベイビー・ワシントンのA(3)の方がよく歌われている。
オリジナルではA(1)がベストで、B面は平均的なスロー・ナンバーで統一されている。
翌年の”All About Love”(同 55058)では、少しはうまくなった彼女だが、「ジャズ・フリーク」のようなジャズもどきが目玉になっては悲惨。
それでも「ゴッド・ブレス・ディス・マン・オブ・マイン」という力作バラードがあったが、結局早熟すぎたのか、81年のダッシュのシングルを最後に消えた。
転載:U.S. Black Disk Guide©鈴木啓志
say-G’z 補足
Album
①”Secret Lover” 1976年
②”All About Love” 1977年
Single (Not On LP)
It’s In Me / Queen Of The Midnight Hour 1979年
Man Enough For Two 1980年
Do It Again / Your Eyes 1981年
アルバム未収録の5曲については、”All About Love”のボーナストラックとして配信されています。
80’s boogieファンとしては81年の「 Do It Again 」がオススメ♪
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