LP (King K-1118)
Producer: James Brown
フェイマス・フレイムズのメンバーとして長らくジェイムス・ブラウンと行動を共にしてきたボビー・バード。
荒っぽいシャウト唱法と肉体感に溢れるダイナミクスを売り物とする、J.B.傘下で最も高い評価を得ているファンキー・ソウル・シンガーだ。
60年代中頃から70年代後半に掛けて30枚近くのシングル盤を発表しているが、中でも特に強力な67年~71年のキング録音をまとめたのが本作。
後から声援を加えた疑似ライヴの形となってるが全く関係なし。
ソリッドを極めるJ.B.サウンドに応え、ゴツゴツした骨太な乗りで暴走するタフな重量級ファンキーA(1)(2)(5)、B(1)(5)がボビーの本領であるが、同時にR&B色を残すA(3)やJ.B.とのスリリングなデュオA(6)で証明される通り、若干無骨ながらも男らしい表現にアーシーな感触を漂わすバラードも聴かせる。
また、より個性が明確となった71~72年のブラウンストーン録音11曲にヴィッキ・アンダースンのファンキー名作を含む7曲を加えた『ホット・パンツ=アイム・カミング』(PCD131)も必携盤である。
転載:U.S. Black Disk Guide©平野孝則
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