amazon music unlimitedでU.S. Black Disk Guideを探す旅 No.56

音楽

DARRELL BANKS / Darrell Banks Is Here!

LP (Arce SD-33-216)

Producer: Don Davis

[A] (1) Here Come The Tears (2) I’ve Got That Feelin’ (3) I’m Gonna Hang My Head And Cry (4) Look Into The Eyes Of A Fool (5) Our Love (Is In The Pocket) [B] (1) Open The Door To Your Heart (2) Angel Baby (Don’t You Ever Leave Me) (3) Somebody (Somewhere Needs You) (4) Baby What’cha Got (For Me) (5) You Better Go

60年代のデトロイトはモータウン・サウンド一色だったわけではない。

おおむねモータウンの影響下にありながらも、無数のマイナー・レーベルが乱立し、魅力あるプロデューサーやアーティストも少なくなかった。

レヴィロットに録音していたこのダレルもその1人で、デトロイトの乗りを十分に感じさせながらも、歌い方は明らかにサザン・ソウルに近いものが彼にはあった。

そのデビュー曲にして、大ヒットしたのが66年のB(1)。

カヴァーされることの多い名作中の名作だ。

B(3)はその続編のような曲で、この辺には60年代のデトロイト・サウンドの充実ぶりが感じられることだろう。

スローはA(1)(3)とデレック・マーティンのB(5)があるが、ディープなA(3)あたりは十分に味わい深い。

また、ジョージ・クリントンの作品がA(5)にあるのも、Pファンク・ファンには興味深いところだろう。

彼は70年に殺され、LPは他に”Here To Stay”(Volt 6002)があるだけだが、こちらも充実した内容で、ある意味で質はこちらより上かもしれない。

転載:U.S. Black Disk Guide©鈴木啓志

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