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音楽

no.275

THE MODULATIONS / It’s Rough Out Here

ノース・カロライナ出身で、ボブ・カリントン、ロドニー・ブラウン、タイロンとウィリーのレスター兄弟の4人組。

ゴスペル的なアーシーでタフなヴォーカルを特色とするグループ(実際ゴスペル出身と思われる)で、このアルバムの前にモゼルという会社で1枚シングル盤を出している(実はもう1枚シングルはあるらしいが)。

彼らは歌も然る事ながら、ライター/プロデュースにおいても才能を発揮し、かなり良い仕事を残している。

アトコのトゥルー・リフレクション、コロンビアのケミストリー、さらにボビー・サーストン等がそれである。

ゴスペル的なリードとフィリーのバックが合わないとか、彼らの実力からするともっとスゴイLPが出来たはず、という意見には僕も同感だが、ミディアムB(1)、ダンサーA(3)、B(2)やファンク調のA(1)等は、フィリーの音を抜きにしてもその熱気は充分過ぎるほど伝わり、素直に感動できる。

スローは少し物足りない! その後グループは解散し、リードのタイロンはWaldoというグループを結成している。

転載:U.S. Black Disk Guide©久保田泰広

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