no.239
DEE DEE SHARP / Happy ‘Bout The Whole Thing
62年に「マッシュト・ポテト・タイム」の大ヒットを出したシャープ嬢、彼女はそのカメオ・レコードの地元フィラデルフィアの生れ。
結局この会社でチャビー・チェッカーとのデュオとかベスト物も含めれば8枚ものアルバムを出した後、アルバムにはならなかったが、66年頃からソウルっぽい曲も手がけ、67年にはフィリーの大物ケニー・ギャンブルと結婚。その後あいかわらず7インチのみだったが、ますますソウルっぽい小さい時のゴスペル体験に裏うちされたようなレコードをアトコから5枚(1枚はベン・E.キングとデュオ)。
ギャンブルから2枚リリース、どれもダンス・ヒットで有名になったとは思えない力唱盤ばかりだった。
ケニーの助力もあってバニー・シグラーとのデュオの後、10数年ぶりのアルバム本作を発表。
特にB面の2曲のフィリー・ダンサーと2曲のバラードの出来が良かった。
77年の”What Color Is Love” (Phila. inter/ 34437)も良いが曲によりバラツキもある。
「アイ・ワナ・ビー・ユア・ウーマン」はかなりのミディアム。
“Dee Dee” (同 36370)はペケ。
転載:U.S. Black Disk Guide©高沢仁
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