LP (She SH-740)
Producer: Tight Corp
オハイオ・プレイヤーズが見つけ出し、プロデュースした中でもこのフェイズ・オーはとびきりの実力派グループだ。
デビュー年代が77年なので、小型オハイオの印象は免れることはできないが、失速気味だった当時のオハイオより、曲によっては勢いがある。
彼らはこの後”Good Thang”(同 741)、”Breakin’ The Funk”(同 742)と立て続けにアトランティック系の子会社からなかなか良質のアルバムを発表し、特に後者のタイトル曲などは人気の高い曲なのだが、アルバムとして一番質の高いのはデビュー・アルバムとなった本作だろう。
中でもA(1)は彼ら最大のヒット曲だが、ぼくはA(2)の方が出来は上だと思う。
オハイオ・プレイヤーズそっくりと言えばそれまでだが、これは無条件にカッコいい。
同系のファンクB(1)(4)、むしろアースのノリに近いB(3)も合格。
さらに目を引くのが、スローの2曲A(3)とB(2)で、特にA(3)はこの手のバンドの中では出色のバラードといってよい。
そもそもシカゴ出身のグループで、リーダー格のキース・ハリスンは、80年代にダズ・バンドに参加している。
転載:U.S. Black Disk Guide©鈴木啓志
サブスクじゃ嫌な方はコチラ↓
コメント