LP (Symbol SYM-4400)
Producer: Juggy Murrey, Charlie Foxx
ジャケットには単にアイネス・フォックスとあるが、どちらかといえばアイネス&チャーリー・フォックスというデュオとしての方が有名だ。
アイク&ティナ、ディーン&ジーンと並び、60年代初期のR&B/ソウル音楽に彩りを添えた。
いずれも歌うのはほとんど女、男は黙々とギターを弾き、時折声を出すというのが何故か面白い。
63年の大ヒット曲A(1)を筆頭に、A(2)(4)(6)、B(1)と連なる力強くどこかコミカルな曲はいかにもアーリー・ソウルという名称がふさわしい気がする。
ゴスペル出だけにA(3)、B(5)(6)のような重厚なバラードもかなりいける。
同系のレーベルにはもう1枚LP(Sue 1037)があり、その2枚から編集されたリイシューLP(EMI America 17243)もある。
アイネスはずっと飛んで73年に”At Memphis”(Volt 6022)というLPを出したが、サザン・ソウルとはもうひとつなじまず、あまりすすめられない。
それだったら、やはりお兄さんと組んだ67年の”come By Here”(Dynamo 7000)あたりの方がずっといい。
転載:U.S. Black Disk Guide©鈴木啓志
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