THE IMPRESSIONS WITH JERRY BUTLER / For Your Precious Love
LP (Vee Jay VJS-1075)
Producer: Calvin Carter
いつ見ても味気ないジャケット。
紹介するたびに、何とか他のアルバムに変えられないものかと思うのだが、歴史的なグループ、インプレッションズの正真正銘、最初のLPがこれなのだからしょうがない。
だが、内容は58年のA(1)1曲だけで、既に必携と言ってしまいたくなるようなものである。
といって他の曲がカスというわけではない。
ジェリー・バトラーがリードをとるのは、他にA(4)、B(2)の2曲にすぎないが、彼の張りのある声と、斬新なコーラス・スタイルに、いつもながらソウル・コーラス・スタイルの幕が切って落とされるのを感じることができる。
ジェリーはインプレッションズにほんの数ヶ月しか在籍しなかったので、後は例によってカーティス・メイフィールドがリードを取ることになるが、正直いってこの頃のカーティスの歌いっぷりはまだ不安定で心もとない。それでも、平均的な作品集にはなっている。
むしろ、興味深いのはB(3)でリードを取るリチャード・ブルックスの力強い歌いっぷり。
ここに既に後の分裂の根が胚胎しているように思えるのだが。
転載:U.S. Black Disk Guide©鈴木啓志
say-G’z補足
2022/3/14現在、B(5)Lovers Laneがリンク先では抜けております。
Amazonカスタマーにフィードバック報告しましたが、いつ訂正されるか分かりません。。。
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