amazon music unlimitedでU.S. Black Disk Guide音源を探す旅　No.307

LP (Sussex SXBS-7005)

Producer: Van McCoy

ワシントンDC出身のトニー・ボイド、アーチー・パウエル、ビリー・ショーターの3人組。

故ヴァン・マッコイ作でスペルバインダーズが65年にヒットさせている「フォー・ユー」でサセックスからデビューしたのが70年。

そのヴァン・マッコイ自身のプロデュースで出されたのがこのアルバムだ。

癖のない裏声と小気味良いコーラスがマッコイの作り出すポップで甘いサウンドと混じり絶妙な味を醸し出している。

メンバーは曲作りにも才能を発揮し（A(1)(2)(6)等）、特に彼ら最大のヒットA(1)はマッコイ作の他の作品を凌駕していると言える。

シカゴ、デトロイトのグループが得意とするウォーキング・テンポのA(2)も良いし、ドゥー・ワップ調のメロディが優しいA(6)のスローもお手の物だ。

その後72～75年頃に訪れるイースト・コーストを中心としたスウィート・コーラス・グループの原型となったアルバムだと言えよう。

彼らは後にアナコスティアと改名しコロンビア、MCA、Tabuと渡り歩くが、この時オリジナル・メンバーはトニーのみ。

そしてルーレットを最後に消息を聞かない。

say-G’z 補足

Amazonリンクには1971年のシングル”The Sweetest Thing This Side Of Heaven”も収録されています。