amazon music unlimitedでU.S. Black Disk Guide音源を探す旅 No.398

音楽

GARLAND GREEN / Jealous Kind Of Fella

LP (UNI 73073)

Producer: Jo Armstead

[A] (1) Jealous Kind Of Fella (2) Girl I Love You (3) Mr. Misery (4) All She Did (Was Wave Goodbye At Me) (5) I Can’t Believe You Quit Me [B] (1) Don’t Think That I’m A Violent Guy (2) Ain’t That Good Enough (3) Forty Days & Nights (4) Love Now, Pay Later (5) You Played On A Player (6) Angel Baby

ガーランド・グリーンは、典型的なバラディアーだ。

ミシシッピからシカゴへの移住組。

1969年にゴスペル仕込みのフィーリング豊かなその喉が、自身も歌手のジョー・アムステッドの制作/作曲の才能、そして、感傷的なシカゴ・サウンドと結びついて、名作A(1)が生まれた。

ただし、これはワン・ヒット・アルバムではない。

柳の下のドジョウを狙ったB(1)こそやや印象が弱いが、甘くせつないB(5)を初め、A(4)、B(2)(3)(6)と、アームステッドの佳曲がガーランドの個性的な唱法を支えている。

この後、ガーランドはCotillionを経由して、74~75年にはSpringで活動。

かなり充実した録音を残しているが、同じレーベルのジョー・サイモンを意識しているのが窺える。

この頃の作品は、”The Spring Sides” (Kent 097)としてLP化。

いつ頃からかロスに移住し、77年にレオン・ヘイウッド制作のRCA盤(APL 1-2351)、83年にはラモン・ドジャーがらみのOcean-Front盤(OF-100)で、ガーランド節の健在を示した。

最近、久々に自主制作のミニLP(Love 101)を出したが、やや衰えがみえる。

転載:U.S. Black Disk Guide©中河伸俊

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