LP (Money LP-1103)
Producer: Arthur G. Wright
ベティ・スワンは44年シュリヴポートの生れ。
50年代末にロスへ移り64年レコード・デビュー、このマネー盤が初のアルバムとなる。
もう20年以上たっているアルバムだが、今聞いても”ちょっと一呼吸遅れるような独特な歌い方で、何げないなかに非常にチャーミングなソウルフルさをだす”ベティの魅力が実に新鮮。
大名曲A(1)のヒット・チャート・ナンバー・ワンで68年にはメジャー、キャピトルに迎えられ2枚のアルバム、”The Soul View Now!” (Capitol 190)、”Don’t You Ever Get Tired Of Hurting Me?” (同 270)を残す。
現在ではこの2枚からの抜粋がCD化されている(TOCP-6593)ので容易に彼女の世界を聞くことができる。
特にカントリー・ナンバー等での”やさしい良さ”はレディ・ソウル・ファンにはたまらぬハズ。
この後彼女は71年にフェイムに1枚、72年からアトランティックに8枚のシングルを残す。
「アイド・ラザー・ゴー・ブラインド」を筆頭にどれも素晴しい出来で、その一部はかつて『エレガント・ソウル』(ワーナー・パイオニア 8624)でアルバム化されていた。
転載:U.S. Black Disk Guide©高沢仁
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