LP (King K-1062)
Producer: James Brown
ヴィッキ・アンダースンの後任として、67年、J.B.ショーに加入。
歴代のJ.B.ショーのレディ・ソウルの中では最も厚遇され、キングより3枚のアルバムを発表しているマーヴァ。
トーンの高いヒステリックなヴォーカルが、60年代後半のJBズの磨き澄まされたソリッドなサウンドと渡り合って醸すファンキー臭、熱っぽい乗りは思いのほか刺激的だ。
強力なサウンドを聴くだけでも価値はあるが、そこへJ.B.スタイルに基づいたマーヴァの煽り立てるようなヴォーカルがスリリングに絡む。
アイズレーのヒットに対するアンサー・ソングA(1)(2)、ワイルドに迫るA(3)、メイシオのサックスもフィーチャーされるJ.B.とのデュオB(2)は、女性ファンキー・ソウルの名作としていいだろう。
2曲含まれているラフなR&Bバラードでの泥臭い味も捨て難い。
▶Some More from this Artist
①”I Sing Soul” (King 1053)
②”Live And Lowdown At The Apollo” (同 1079)
ライヴのマーヴァが堪能出来る②も実に黒い。
転載:U.S. Black Disk Guide©平野孝則
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