amazon music unlimitedでU.S. Black Disk Guide音源を探す旅 No.69

音楽

SYL JOHNSON / Dresses Too Short

LP (Twinight LPS-1001)

Producer: Willie Mitchell, John Cameron

[A] (1) Dresses Too Short (2) I Can Take Care Of Business (3) Different Strokes (4) Soul Drippin’ (5) Fox Hunting On The Weekend (6) Ode To Soul Man [B] (1) Come On Sock It To Me (2) I’ll Take Those Skinny Legs (3) Try Me (4) Same Kind Of Thing (5) I’ve Got The Real Thing (6) Sorry ‘Bout Dat!

59年、フェデラルに初録音。

以降、シカゴのマイナー・レーベルを中心に地道にシングルを発表してきたシル・ジョンスン、時代の音に敏感に反応する一方で、黒人街のストリートに根差す自らのスタンスは決して違えることのない、筋金入りのタフで黒っぽいアーティストである。

本作は、67年のヒットB(1)に代表される、J.B.スタイルをフォローしていた頃のシルが聴けるトワイナイトからのデビュー作。

ほぼ全編、ファンキーがテーマとなるが、中では、ブルース/R&B系の渋目のミュージシャンをバックに配した、硬質でラフなシカゴ色が活きるB(1)(3)が最高。

ノヴェルティなセンスを見せる、重量感のあるウィリー・ミッチェル制作のハイ録音A(1)、ジョー・テックスへのアンサー・ソングB(2)もシルの独壇場、南部風バラードA(2)も見逃せない。

尚、2枚目”Is It Because I’m Back” (Twinight 1002)は、メッセージを込めた力作ながら音的にはまとまりを欠く。

CD『シカゴ・トゥワイナイト・ソウル』(PCD-2152)は未LP化の秀作を含む好編集のベスト盤である。

転載:U.S. Black Disk Guide©平野孝則

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