KING CURTIS / Live At Fillmore West
LP (Atco SD33-359)
Producer: King Curtis, Arif Mardin
50年代ドゥー・ワップ/ジャンプ・サウンドからアレサ・フランクリン~ダニー・ハザウェイまで、ニューヨーク・ブラック・ミュージック・シーンの中心的存在であったキング・カーティス。
テキサス出身のサックス奏者としてジャズ・シーンでも活躍したが、プロデューサー/バンド・リーダーとしてアトランティックをニューヨークの音としたその功績は、あまりに大きい。
その関係作品も膨大で、自己名義のアルバムもアトランティック(アトコ)だけで10枚以上あるが、いかにビッグ・ボスであったかを知るにはやはりこの71年サン・フランシスコのロックの殿堂でのライヴ作だろう。
バーナード・バーディ/ジェリー・ジェモット/コーネル・デュプリーを核とする自己ユニット、ザ・キング・ピンズを率いてのもので(アレサ・フランクリンの同ライヴのオープニング・ステージ)、ロック~ソウルのヒット曲インスト、それが実にブラックにクールに熱を帯びる。
ファンクの充実である。
なお、ベストCDとして『インスタント・グルーヴ』(ディーモン/Pヴァイン PDCD-119)を推したい。
転載:U.S. Black Disk Guide©高地明
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