youtube musicでU.S. Black Disk Guide音源を探す旅 No.159

音楽

MUTINY / Mutiny On The Mothership

LP (Columbia JC-36117)

CD (Pヴァイン PCD-1307)

Producer: Jerome Brailey

【A】 (1) Go Away From Here (2) What More Can I Say (3) Lump (4) Funk ‘N’ Bop 【B】 (1) Burning Up (2) Voyage To The Bottom Of The “P” (3) Everytime You Come Around (4) Romeo (Hope You’re Feeling Better)

75~78年のPファンクでダイナミックなリズムを叩き出していたジェローム ”ヒム・バッド” ブレイリーが率いるミューティニーの、ハードコア・ファンク・アルバムだ。

いわゆるPファンク系のグループの中でも、クリントンの音楽性を最もストレートに受け継いでいる正統派である。

ロウダウンな屈折を秘める荒々しいヴォーカル、随所に盛り込まれる哀愁メロディー、パーラメントでお馴じみのフレーズを応用した重量級ファンク・サウンド、いずれも確かな音楽的力量が根底にあるのがこのグループの魅力。

何より、全編を支えるジェロームの太いグルーヴが素晴らしい。

円盤と人魚を使ったジャケットのシュールなコンセプトも、Pファンク譲りで秀逸だ。

当然のことながら本家の深いニュアンスやメッセージの重みは求め得ないが、ここは、ジャングル・サウンドを思わせる狂熱的高まりがミューティニーならでは。

尚、シック的な音も取り入れた2作目 “Funk Plus The One” (同 36597) も同様に聴き応えあり。

また、80年代にj.ロメオからもLP(J-Romeo 108) が出されている

転載:U.S. Black Disk Guide©平野孝則

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