”レア・グルーヴ”ブームの時に再度話題になったグループ。
調べ直してみたら、1曲もヒット曲は出していないのだが、LPは5枚以上も出している。
それは彼らがそもそもジャズ屋だった事、レーベルがジャズ界で名高いプレスティッジであることに理由がありそうだ。
リーダーでキーボード奏者／歌手のボビー・ワトリーは、ロニー・リストン・スミスのところでドラムスをたたいていたものの、ジャック・マクダフの影響でオルガンに転向という経歴を持つ。
70年になってファンク・インクを興してからは、その名の通りファンク路線を突き進み、73年の本作、つまり4枚目では、それがより濃厚になった。
もっともファンク路線とはいっても、このLPのA(3)、続く”Priced To Sell”のタイトル曲などインストはかなりジャズ的で、クール＆ザ・ギャングというより確かにクルセイダーズに近い。
しかし、ミーターズのA(1)を筆頭に、A(2)、B(2)などかなりご機嫌。
ボビーというのは案外歌もいけ、B(1)のバラードも下手ながら歌心はある点など昔からぼくは気に入っていた。
転載：U.S. Black Disk Guide©鈴木啓志
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