youtube musicでU.S. Black Disk Guide音源を探す旅 No.170

音楽

COMMODORES / Caught In The Act

LP (Motown M6-820S1)

Producer: James Carmichael, Commodores

【A】(1) Wide Open (2) Slippery When Wet (3) The Bump (4) I’m Ready (5) This Is Your Life 【B】(1) Let’s Do It Right (2) Better Never Than Forever (3) Look What You’ve Done To Me (4) You Don’t Know That I Know (5) Wide Open (Reprise)

”コモドアーズ”のバラード路線は、78年の「永遠の人へ捧げる歌(”Three Times A Lady”)」から始まった訳では決してない。

その伏線として77年の「イージー」、76年の「よりそう二人(”Just To Be Close To You”)」そして75年の「スウィート・ラヴ」があり、74年のこのアルバムにも初期の名作と評判の高いA(5)が収録されている。

「永遠の人へ捧げる歌」の制作がコモドアーズの一つの変換点として捉えがちなのは、この曲が売れに売れた(78年6月17日付ビルボード・ポップ・チャートでNo.1を記録)結果。

コモドアーズのバラード・マナーというものが広く一般に浸透し、”バラード・マスターのコモドアーズ”という認識がこの時点でようやく芽生えたからに他ならない。

本当は単なる通過点の筈なんだけどね。

今まで述べてきた通り、バンド結成当時からバラードの制作には一家言をもち、「永遠の人へ捧げる歌」の大ヒットで一つの結実をみたコモドアーズだが、お家芸のはずのファンク・チューンはバラードが充実してゆくのと反比例してどんどん黒光りを失ってゆく。

78年の2枚組ライヴに収められていた「あの娘が標的(”Too Hot To Trot”)」までは良かったが、それ以降は実に軟弱。

軽すぎる。

彼らのファンクに対するセンスの鋭さは、このセカンド・アルバムに最も顕著に表れている。

A(1)(2)(3)(4)と怒涛のファンク・ナンバーが4連発。

特にA(2)の破壊力は圧倒的で、普段は余り云々されないが、バンド・メンバーのテクニックがどれだけ卓越しているかを知るにも恰好の1曲と言えそうだ。

一糸乱れぬリズム・セクションの精緻度はスゴイ。

勿論、ライオネル・リッチーのヴォーカルもナイス。

A(3)はデビュー・アルバムに収められていた曲の再録ヴァージョン。

出来もこちらの方が良い。

「マシンガン」パート2的な作りのA(4)も、インストゥルメンタルながら、充分に刺激的だ。

B(3)もファンクだが、これは難解な作り。

B(1)にはオーソドックスなジャンプ・ナンバーがあり、結構聞かせる。

A(5)は繰り返しになるが、完成度の高いスロー・バラード。

実にいい曲だ。

B(4)もスローで、こちらのしっとりとした味わいも何とも言えない。

▶Some More from this Artist

1.”Machine Gun”

2.”Commodores”

3.”Natural High”

4.”Midnight Magic”

5.”In The Pocket”

6.”13″

7.”Nightshift”

①は74年のデビュー作。

傑作ファンク「サンクティファイド」「マシンガン」を収録。

通算5枚目にあたる②は「ブリック・ハウス」でキマリ。

スローは「イージー」の他、「ズーム」もナイス。

77年作。

③は、「永遠の人へ捧げる歌」をフィーチャーしたベスト・セラー盤。

④には「スティル」「セイル・オン」の2大名作。

81年リリースの⑤を最後にライオネル・リッチーはソロへ転向。

彼抜きのアルバムが⑥.

新ヴォーカリスト、J.D.ニコラス(元ヒートウェイヴ)を迎えた⑦、これは好作。

転載:U.S. Black Disk Guide©細田日出夫

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